
あなたには
笑って居て欲しいのに
僕は泣いてしまいそうになる
その笑顔は
本当じゃないから
誰も傷付けないなんて
魔法のような言葉はなくても
きっと伝わると思っていた
なにもかもを
捨て去っていくことが
心を軽くしていくはずだったのに
一つずつ失ってゆくたびに
深いどこかへ沈んでいくような
戻る事のない季節をまた
新しい季節が追いかけてくる
そこにはあなたが居なくても
小さな陽だまりの中
置いた手に感じる温もりを
いつか思い出す日が来たら
今は凍えそうな夜も
冷え切った感情も
優しく溶かしてゆくはずだから