
#238
2014年09月28日

愛されたいと願う事は
満ちる事ない飢えに似ていて
傷付けないと想う事は
触れる事ない架空のモノに似ている
癒されたいと祈る事は
放たれる事のない牢獄に似ていて
許されたいと望む事は
術もない病に似ている
それでも止め処なく溢れる欲求は
私の生きる糧となりえている
#237
2014年09月22日

何も起こる事はないから
何も変わる事もない
故に
何も満たされる事もない
何も考える事もないから
何も想う事もない
故に
何も感じる事もない
ただ沈む夕陽が如く
堕ちてゆくだけ
ただ昇る朝日が如く
見上げているだけ
延々と永遠に
#236
2014年09月14日

それはきっと
迷子のようなモノで
どこかで道を間違ったのだと
心の奥に不安を抱えながら
進むべきか戻るべきかを
決めかねてる間にも
確証のない未知の先へと
歩みを進めてゆく
初めは目に映るモノが新しく
冒険に似た高揚感で心が躍る
いつしか離れた距離と共に
見知らぬ世界への孤独を覚え
自分を知っている者
自分が知っている物を探すようになる
焦りが不安を加速させ
なりふり構わず声を上げるようになり
そして深く気付くんだ
安心と言う名の領域から
いつまでも旅立てない自分と言うモノに