
#217
2014年06月29日

夢の世界が
本当に幸せと言うのなら
人はきっと目覚めたりはしないだろう
僕らは知って居る
瞳に映らない夢は辿り着けない
だけど果てしなく遠いと分かっているから
ほんの少しの間だけ
眠りの中で想いを描くのだろう
#216
2014年06月16日

重さに耐え兼ね
落ちてきたのが雨だとするなら
涙もきっとそうなのだろうか
私はそれを止める術も知らず
ただ時を待つしかない
空を覆い尽くす雲は
不安に似ていて
光の在り処を見失わせる
それでも僅かな抵抗をしてみる
手に持つ小さな傘ほどくらいは