
#177
2013年09月15日

寄り添い
傷付け合った僕らも
いつかは一人になって
冷たい闇の底へ
今度生まれ変わったら
二度と哀しませないように
あなたの好きな花になるよ
そして
あなたはまた
同じ花を好きになる
枯れてしまう時まで
散り落ちてしまうまで
出逢った頃と変わらないままで
今度は綺麗に咲いてられるはず
いつかあなたが
花の名を忘れてしまっても
あなたの傍で咲いていよう
名前を知らなくても
それが何かと分かるくらい
いつまでも
いつまでも
僕は咲いていよう
#176
2013年09月14日

追いかけていた光を
見失ったとしても
繋がっていた絆が
解けてしまったとしても
手にしていた想いが
砕けてしまったとしても
初めから
確かなモノなど
何もないのだから
泣いてでも歩むしかない
#175
2013年09月12日

夏の終わりは
失恋のように
僅かばかりの熱を残しながら
はしゃいだ時を思い出す
予告もなく降り出す雨は
こみ上げる涙に似ていて
防ぐ術もない
夜風の冷たさは
心の奥まで沁みこんで
僅かばかりの熱を奪おうとする
だからいっそう想うんだ
身を焦がすような
あの日に
あの季節に
もう一度