
#139
2013年04月24日

あなたに逢えなくなった日から
あなたを忘れなくなった
それは街の片隅の影のように色濃く
夕立は涙の温度に少し似ていて
降りしきる束の間の中に
あなたとの思い出を探した
熱のない光
雨雲のない雨
馨のない花のような私の言葉は
記憶を手繰れば切ないほどに
あなたを孤独にさせて居た
そして
時間が私を置き去りに
#138
2013年04月23日

哀しいモノだけが
舞い落ちる葉のように降り積もり
欠片はやがて
色褪せ容を失い
何処かへ還ってゆくのだろうか
私の哀しみは
また新しい息吹となって
目の前に映す
満ち芽生えた葉のように
この胸の中に力を
宿してくれるだろうか