
#235
2014年08月29日

信じて居たいことは
すでに疑っていると言う事が
自分には痛いほどよく分かっていて
それを少しでも和らげようと
都合のいい理由を探し始める
人を愛すると言う事は
喜びも痛みも分かち合うことで
共に重ねた時間が絆を深めると言うけれど
何故か痛みが多い気がする
それは未熟なせいなのか
ただの我儘なのかもしれない
人を愛することで傷つけたり
愛されることで窮屈になったり
拘束したくなったり
解放されたくなったり
愛情というものがそもそも
未完成なモノなのだろう
それ故に完璧な愛は存在せず
間違った愛も存在しないのだろう
目に観えないモノを感じて
目に観える事だけを信じて
愛は突然燃え上がり
それは突然消失する
想い合う人たちは確かめるように
「愛してる」と言う
「愛」を「してる」・・・
愛は何かをするものなのか
愛がそもそも何なのかを
知る事が出来たなら
欠落してしまったこの心のスキマを
埋めることが叶うのだろうか
#233
2014年08月15日

夕日が沈んでゆくように
心の中も暗闇に染まってゆく
落ちてゆく光を止める術もなく
ただ支配されてくのを
ただ待っているだけの
その一瞬を
虚しさと言うのなら
そう感じる前に
黄金に輝いていた光を
落とさずに済んだ何かを
探すことも出来たのだろう
夜空に散った
光の欠片を見つめる前に